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はじめに
初対面の会話が続かない——多くの人が抱える悩みです。共通の話題を必死に探したり、相手の趣味に寄せてみたりするものの、どこか浅くて広がりにくい。そんなときに意外と効果を発揮するのが、「相手自身」に焦点を当てていくアプローチです。
ここでは、相手の内面を自然に引き出し、会話を深めていくための考え方を3つのパターンで整理してみます。
1. わざと“外す”ことで本音を引き出す
人は突然「本音を教えてください」と言われても身構えてしまいます。
しかし、軽い冗談混じりに “あえて外した評価” を投げると、なぜか本音が出やすくなる。
例:
「ボーナス入ったらブランド品どーんと買っちゃうタイプですよね?」
→「いやいや、そんなん興味ないですよ。実はカメラが好きで…」
意図的な “外し” をきっかけに、「違うんです、それより自分は…」という流れが自然に生まれる。
これは、相手の“トゲ”が抜けて、素の価値観が出やすくなる瞬間です。
2. 極端な例を出して“真ん中”に誘導する
価値観や人生観は、ふわっとしていて答えにくいもの。
そこで有効なのが、2つの極端な例を提示して、中間を語らせる方法。
例:
「貯金0で海外旅行に全部使う夫婦もいれば、節約第一で貯金命の人もいますけど、あなたはどんな感じですか?」
このような質問は、
「うーん、私はその中間かな…子供の習い事にはお金かけたいけど…」
のように、自然と自分を位置づけて語りやすくなる。
抽象的な質問よりも、極端な例を橋渡しにすると会話が一気に深まります。
3. 核心を “ピンポイント” で当てにいく
会話の中盤〜終盤で効果を発揮するのが、相手の本質をズバッと指摘する一言。
例:
「周りからはこう見られがちかもしれないけど、本当はこういう人ですよね?」
これは的中すれば、相手の心に強く響く。
“見抜かれた” という感覚は信頼につながり、その後の会話が一気に温度を持つようになる。
最初から連発するのではなく、流れの中で「ここだ」と思うタイミングで差し込むのがポイント。
会話の焦点を「話題」ではなく「相手」へ
多くの人が初対面でやりがちなのが、
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大谷翔平の話
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昨日のニュース
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最近見た映画
など、“事象に焦点を当てた会話”。
もちろん悪くはないけれど、それでは相手の素顔は見えてこない。
初対面で大切なのは、「あなた自身」にフォーカスしたコミュニケーション。
つまり、
“私はあなたのことをこう思いました” を起点にする会話の方が濃くなる。
自分がどう見られているか、人は意外なほど気になるものです。
「他人からどう思われてもいい」というタイプほど、焦点が自分に向くと嬉しそうに語り出すことも少なくありません。
おわりに
相手を知るためには、共通の趣味を探す必要はありません。
むしろ、相手自身をうまく刺激することで、短い時間でも深い会話が生まれます。