会計士の個人ブログ

「失敗」を発見に変える思考法:成果を出す組織が持つマインドセット

◆ 失敗を“問題”ではなく“情報”として扱うという発想

一般的に「失敗」という言葉には、ネガティブな感情がつきまといます。
売上が伸びない、採用した人材が合わない、サービスの立ち上げがうまくいかない——こうした出来事を“うまくいかなかった結果”として受け止めるのが普通ですよね。

しかし、成果を出し続ける組織やリーダーには、共通している考え方があります。
それは 「失敗は発見である」 という視点です。

ある行動の結果が期待と違ったのなら、それは「この方法は合わなかった」という事実を発見しただけのこと。
不必要に落ち込むのではなく、次の行動の基準を更新するきっかけにしてしまうわけです。


◆ 1つの事実をどう捉えるかで未来は変わる

興味深い例え話があります。
江戸時代、江戸に行った二人の男が戻ってきて、それぞれ全く違うことを言ったという話。

  • 一人は「江戸は水を飲むだけで金がかかる。とんでもない場所だ」と言った

  • もう一人は「水でさえお金になる。チャンスがあふれている」と言った

同じ事実でも、捉え方は正反対。
この「解釈の違い」が、その後の行動と未来を大きく変えてしまいます。

現代のビジネスでも同じで、“失敗”と呼ばれる出来事を一面的に捉えるのか、多面的に解釈するのかで、その後の動きは大きく変わるのだと思います。


◆ ルール化が組織を強くする:「失敗は仕事で取り返す」

組織が強くなる背景には、明確なルールがあります。
特に印象的なのが次の二つの考え方です。

● ① 「失敗しない努力」は大前提

お客さんがいる以上、失敗していいわけではありません。
「失敗しない仕組みをつくる」は最低ラインとして組織に浸透させるべきです。

● ② それでも失敗したら、落ち込む時間を決める

失敗した後にダラダラ落ち込み続けると、組織全体が停滞します。
だからこそ、「落ち込むのは2秒まで」というようなルールは効果的です。

もちろん、人間なので2秒で完全に切り替わるわけではありません。
ただ、“引きずらない文化”をつくるための合意 があるだけで雰囲気は変わります。


◆ 過去に引きずられず「回復にフォーカスする」

強い組織は、過去のミスをいつまでも引っ張りません。

  • 「失敗しました、申し訳ありません」ではなく

  • 「これからどう回復するか」に意識を向ける

このフォーカスの違いが、次へのスピードを大きく左右します。
結局、過去を掘り返しても成果にはつながりません。
重要なのは“どう立て直すか”だけです。


◆ 「実験」のつもりで動くと、失敗が怖くなくなる

ビジネスを“実験”の連続だと考えると、結果が期待と違っても落ち込みにくくなります。

  • 商品を変えてみる

  • 価格設定を見直す

  • 販売方法を試す

  • 採用基準を更新する

どれも実験の延長線であり、結果が出なかったからといって価値がないわけではありません。
むしろ「次の一手」を決めるための材料が手に入った、と考える方が前に進めます。


◆ 最後に:環境づくりが習慣をつくり、習慣が成果を生む

失敗を発見と捉え、素早く切り替え、回復に集中する。
この思考と行動が組織全体に染み込むと、自然とスピードと強さが生まれます。

結局、人は環境に大きく影響されます。
“失敗してもすぐに前に進むのが普通”という文化で働くと、個人の行動まで変わっていきます。

失敗そのものよりも、
「その後の捉え方と行動」こそが成果を左右する
ということを土台に行動することが大切です。

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