会計士の個人ブログ

NHK「総合診療医 Dr.G」 脳卒中の回

普段、テレビといえばNHKぐらいしか観ないので自分の家ではテレビがついている時はNHKが流れていることが多いです。水曜日の夜、お風呂にも入ったのでそろそろ仕事関係の勉強でもしようかなぁと思った午後10時半すぎ、何やらテレビで面白そうな番組が流れていて思わず最後まで見続けてしまった。

NHKの「総合診療医 Dr.G」という番組なのですが、構成としては急病人が発生したという再現VTRを元に講師役の医師が生徒役である若い医師3人に「再現VTRの情報から考えられる病名」や「このような場合、どのような処置をすべきか」などの質問を投げかけながら講義形式で番組を進めていくものです。

参考URL:http://www4.nhk.or.jp/doctorg/

この日の放送は「脳卒中」がテーマであり、講師役の医師は塩尻俊明先生という千葉県の病院のお医者さんでした。

この先生、本当に教え方が上手でした。生徒役の若い医師の回答に対して「素晴らしい回答だと思います」と優しく言う感じや質問を交えつつスムーズに講義を進めていく感じは本当に勉強になるなぁと思いました。

今回のテーマの脳卒中は脳内の血管が血栓によって詰まることで発生するのですが、脳細胞が壊死するまでに何らかの処置を施さないと後遺症として麻痺が残ってしまうため、非常に緊急性が要求されるそうです。この時の若い医師の「MRI等の診断結果が出る前に考えられる病因を想定しておいて、すぐに処置ができるよう準備しておく」という回答に対してとても褒めていたことが印象的でした。

緊急の処置としては血栓溶解剤(t-PA)を脳の血管に送り込むことで血栓を取り除くのだそうですが仮に脳細胞が既に壊死していた場合、そこから出血を起こすリスクがあるそうです。ただ脳卒中の治療は発生から4時間半が後遺症が残らないタイムリミットらしく、また血栓溶解剤を脳に送り込むのには早くても1時間はかかるとのことで、もし脳細胞が壊死しているかどうかの診断に時間がかかる場合、血栓溶解剤を使うかどうかの判断は難しいそうです。一刻も早く血栓溶解剤を使わないと後遺症が残る可能性が高くなるし、一方で脳細胞が壊死していた場合、脳内で出血を起こすリスクがある。

その時の塩尻先生の言葉が一番印象に残りました。

「この患者はまだ若いから後遺症が残るとこれからの人生がつらいものとなる」

これも今回の判断材料の一つなのでしょう。客観的に病状を読み取って病名を把握し、自分の今までの知識と経験に基づいて適切な治療を施すだけではなく、目の前の患者のことも考える。主観的・感情的なことですが、このような心構えを持つことも大切だなと思いました。

面白い番組でした。そして感動しました。

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