会計士の個人ブログ

食品工場の過酷さ

自分の友人に以前、大手コンビニのお弁当を製造している工場に働いていた人がいる。当時はその友人からよく仕事の過酷さを聞いたものである。

 

1.衛生管理が大変

他の工場に比べ食品工場が大変なのは衛生に気を使わなければならない点である。食中毒とか起こしたら本当に大変である。その衛生管理の中で特に大変なのはその服装である。防護服みたいな服装らしい。外に露出しているのは目の部分だけ。冬場はいいけど夏場はものすごく暑いらしい。冷房があっても調理中は火を使うから意味がない。下手すれば脱水症状に陥る。

 

2.人手不足で大変

大変な仕事だから離職率が高い。友人が勤めていた15年前でも人手不足が常態化していたらしい。さらにコンビニ弁当の生産量は一定ではない。曜日や季節、何かのイベントがあることによっても生産量は変わる。そして、人手不足なのでその生産量の変動に応じたシフトが組めない。その結果、生産量が多い日の工場現場は阿鼻叫喚の状態と化す。

食品工場は工程ごとの流れ作業なので(たとえば、食材を切る→火を通す→弁当箱に詰める等)、前工程が遅れると後工程は何もできないばかりではなく、作業の遅延の影響も一気に受けてしまう。前工程を担当していた友人は後工程の人間からよく文句を言われたらしい。人によっては胸ぐらをつかむような者もいたらしく、労働環境が過酷な職場はそういう者の割合も高くなるのだろう。

 

3.24時間操業で大変

24時間営業をしているコンビニに弁当を供給しなければならないから食品工場も付随的に24時間操業となる。コンビニでバイトをしたことがある人なら分かると思うが、コンビニは1日に3便、各店舗に商品の搬入がなされる。当然、食品工場もこの3便の発送に合わせて弁当を製造することになる。1日に3回、配送トラックが工場に弁当を取りに来るので、それに間に合わさなければならない。前述の人手不足も手伝って現場はタイトなスケジュールになる。

当然、夜勤もある。友人が勤めていた工場は2交代制だったらしい。たとえば5日間は日勤で働いた後に休日を2日間入れて次の5日間は夜勤とか、そんな感じである。休日のうち1日は睡眠の時間帯の調整で終わってしまうとぼやいていた。

また体調もよく崩していたらしい。人間、夜は寝るようにできてるからね。ネットで検索してみても夜勤の過酷さを語るサイトは多い。

【驚愕】お前ら、夜勤だけはやらないほうがいいぞ・・・http://inazumanews2.com/archives/35923791.html

夜勤・交代制勤務の仕事のヤバさをまとめた
http://jiyusoku.jp/archives/552

夜勤を始めて、変わってきた僕の体調
http://mura-take.com/putter/2015/09/29/work-at-night/

友人は夜勤明けに車で帰宅する途中に眠ってしまい、気付いたら反対車線を走っていたそうだ。早朝で車がいなかったから事なきを得たらしいが。

コンビニを始めとする流通業って何かブラックの度合いが高い気がするなぁ。

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